爬虫類好きなそこのあなたに朗報2ー今すぐ爬虫類を飼う方法ー

こんにちは。

今回の記事は続き物、2記事めとなります。

はじめて迷い込まれた子羊の方は、お手数ですが初回の記事へ目を通していただけますと幸いです。

ご存じの方は、また来てくださりありがとうございます。

ランプに会いに来てくださったんですね。

是非是非、コーヒーでも傾けて、ごゆっくりどうぞ。

爬虫類とのイマジナリー同居2日目、お楽しみください。

おはようランプ。

AM07:00。

眠たい顔に冷水をぶち当てて目を覚ます。

3月とはいえ、まだ起きづらいほどに寒い。

歯を磨き、服を整え、身支度を整えては、昨日から新たな家族の部屋となったドアへ手をかける。

おはよう、ランプ。

自分が起きた部屋の寒さが信じられないほど、あたたかく保たれた部屋。

愛おしい君の姿とあいまって、すさまじい多幸感に包まれる。

君はもちもちのしっぽをたぷん、とデザートソイルの上へ無防備に置いてまだ眠っている。

頭はシェルターの中。

彼に感づかれないようにガッツポーズをきめる。

狙い通り。

ああ、あまりの愛らしさに卒倒しそう。

おっと、そんなことをしている場合ではない。

キャラメルクランチを贅沢に散らしたようなもっちもちの尻尾。

あれを好きなだけつまんで触り倒したい。

そんな衝動を抑え込みながら、息を殺しておねむの彼を見つめる。

出勤しなければ……。

僕が働いているその間、この部屋が放火されたり、大きな地震がきたりして彼が脅かされたらどうしよう……。

僕は涙をにじませながら通勤の電車に揺られた。

 

おひるのランプ。

PM12:30。

すかさずiPhoneを手に取る。

ランプの様子を見るために。

家を出る前、使っていなかった監視カメラがあったのを思い出したので、つけてきたのだ。

ああ、さすがにもう起きたんだね。

ぺろ、ぺろ、とシェルターの水滴を舐めるランプ。

きゅる、と丸い目が、すこしつんとした顎がカメラのほうを向く。

ふう。

午後も頑張ろう。

帰ったら、またごはんに挑戦しよう。

今日こそ、食べてくれるかな。

 

よる、ランプ。

PM21:00。

まっくらな家に帰りつく。

自分のごはんを作る気力はなくて、コンビニ弁当を片手に。

だけど、昨日までならそれもしなかった。

ベッドへ行くのも面倒で、起きているほうが楽だからと寝ないで朝までネットや読書に時間をつぶす日もあった。

食事をとるのもめんどうで、自分の健康なんか気にとめるのも億劫だった。

そんなことを思い返しながら、彼のいるドアを朝と同様に開く。

外の冷たさをよそに、部屋と彼の色味があたたかい。

「ただいま、ランプ。」

当然返事はない。

そんなものを期待したわけではない。

今夜彼は、僕が帰ってくるこの瞬間まで、この部屋に自らの命を置いておいてくれた。

その事実を、彼に言葉をかけることで確認しているのだ。

感謝にこの身が満たされていく。

コンビニ弁当をレンジへ放り込んで、彼のためにコオロギの頭をつぶす。

ばたばた暴れまわるのもお構いなしに、ピンセットでその身体をはさみ、彼の視界で揺らす。

焦ってはいけない。

ここで強引なことをすれば、

彼からの警戒はきっと二度と解かれない。

じっくりと待つ。

ピンセットに軽い衝撃が走る。

薄桃色のつるっとした舌をが覗いている。

食べて、くれた。

興奮に震える指をなんとか抑えながら、彼が最後まで食べきる様子をじっくりと目に焼き付けた。

ああ……よかった……。

上手に頭から、もぐ、もぐ、とコオロギを体内へしまっていく。

心底ほっとして、すっかりレンジの中でぬるくなった弁当をあける。

彼と一緒に食事をとる。

そのあとも、暖かい部屋で幸福を過ごした。

気が付けば彼の消灯時間だ。

おやすみ、ランプ。

……僕も、今日はもう眠るよ。

 

あとがき

イマジナリー同居生活、2日目。

いかがだったでしょうか。

はじめての瞬間は、きっと彼が居なくなってしまったあとも、あなたの大切な宝物として、胸に残り続けるのではないでしょうか。

それでは、またいつか会える日を。

 

 

 

 

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